愛着は心の育ち
子どもは出生後母親との相互作用を繰り返しながら、生後4ヵ月くらいになると、母親を他の人と区別して反応するようになり、6ヵ月から8ヵ月にかけて特に強くなります。
母親に抱き上けると泣きやみ、母親以外の人に抱かれることは嫌うのです。
これは、子ともが母親との間に情愛的な結びつきを形成したと考えられ、心理学ではこの結びつきを愛着と呼んでいます。
愛着は心の育ちや安定、また積極性にとって大切です。
母親の育児行動
親を求める気持ちや行動が愛着ですが、心理的には、親と一緒にいて安心でき、ゆったりと人との交流を楽しめるということです。
安心が深まるると、新しいことや変わったこともゆとりをもって受け入れられるようになり、人と楽しんだり悲しんだりすることができます。
また、安心することによりいろんなことに積極的に興味を持てるようになり、むずかしい極面でも対処できるようになるのです。
母親の育児行動が促がされることによって、母子相互作用と呼ばれているものが育ってきます。
そして、母親と赤ちゃんが互いに喜びを与えたり与えられたり、お互いに影響しあいながら成長していくのです。
乳児が乳を吸う、しがみつき、後追い、泣き声、微笑などの愛着行動をとおして、母親からのふれあいや声掛け等の母性行動を引き起こさせるのです。
この母子行動により愛着がうまれ、この相互作用の機会が増えるとともに、関係はより親密になり、乳児にとって生まれて初めての人間関係を形成していきます。
同時に、自らの発信が継続的に、母親の愛情のこもった適切な応答に結びついていくことは、乳児が自分に対する信頼感を獲得することにつながっていくのです。
また、何んでも他人まかせにしたり、受け身だけでなのも問題ですし、いつも人の言いなりになってしまうようでは困ります。
つまり愛着欲求は人間に必要で大切なのですが、どのようにその気持ちを表現し伝えるかは、それぞれの成長の時期に合ったものであることが大切です。
幼児期の愛着
赤ちゃん時代には赤ちゃんのときの愛着、幼児期には幼児期の愛着にふさわしい愛着へと発展させ、変化させていかなければならないのです。
子どもが母親に対して信頼感を持ち、健全な愛着を形成することは、その後の子どもの人格形成や対人関係の育成にたいへん重要です。
そのような子どもは1歳頃から、母親を自分の安全と考えられる範囲を広げ、活発に活動をするようになるが、母親が見えなくなると泣いたりします。
これは母親がそばにいなくても、母親との関係は壊れないということが解っていないためで、1歳を過ぎた頃にならないと母親を理解できるようにはならないのです。